テンション留めスリーダイヤリング
テンション留めスリーダイヤモンドリングの作り方をご紹介します。
K18地金板に月形リング4枚を毛書き、糸ノコを使って切り取る。
ヤスリを使って丁寧にバランスよくヤスる。
センターのレール留めリングは先に作っておく。
5本のリングを正確にセットする為、側面に各2箇所穴をあける。
リングの内側面は鏡面に仕上げしておく。
ダイヤ寸法より狭くセットする為リングの下部をヤスり調整する。
センターと両脇の寸法が決まったら、先に開けておいた穴に芯を2本差し込み リング下部の接合面をしっかり合わせロー付けする。
レール留リングはダイヤを留める前にロー付けしてしまうと、 ダイヤが留めづらくなるので先に留める。
5本のリングをロー付する時、ダイヤを断熱処理しておく。
ロー付終了後、バフ仕上げを行い、スリーダイヤモンドの「テンション留め」をする。
ダイヤのプロポーション(クラウン・ガードル・パビリオン)をしっかり頭に入れ 両板面に切削工具、ベアリングを使いダイヤをセット出来るように削り込む。
いわゆる覆輪留めの様な石留めタガネは一切使わない。
センターダイヤを留めたら両脇のダイヤを留めるが 左右しっかり角度を決めセッティングする。
プロポーションに合った切削をしないとダイヤに動きが出てしまう。
(ゆるみを石留めタガネで留めようとしても決して止まらない。)
留め専用の彫り屋さんでも難儀する程の留め方。
飾り職人ならではの留めの技法。
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